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第3回 建築系高校生設計コンペ 受賞作品発表

(一社)静岡県建築士事務所協会
会長 金丸 智昭

この度 静岡県内の建築系高校生を対象にした設計コンペを開催致しました。これは、まだ社会に出る前の建築系高校生にも静岡県建築士事務所協会の存在・活動の様子を知って頂き、県内建築業の更なる活性化とレベルUPを図っていく事を目的としております。
高校生ならではの自由な発想で作品を作り上げて貰う事を意識して、設計コンペのテーマは「自分が考える○○のための理想の家」とし、○○は、家族の為でもペットの為・趣味の為等、任意で良いと致しました。応募締め切りを令和4年9月30日とさせて頂いた中で25点もの作品が提出され、その中で入賞作品全14点を選考させて頂きました。
この機会に是非高校生の作品をご覧になって改めて建築とは夢のあるやりがいのある職業であるという事を実感して頂ければと思います。今回で第3回となりますが、今後も継続して開催していきたいと考えております。

第2回 建築系高校生設計コンペ受賞作品はこちら
第1回 建築系高校生設計コンペ受賞作品はこちら

第3回 建築系高校生設計コンペ受賞作品発表

五十五段のための理想の家

天竜高等学校 3年 三浦 玲音 田代 幸暉

講評
生活する中において自分の感性に直接響いた結果、つまり主観的なきっかけからそれを環境化したいという思いで立ち上がるのが建築であり、また社会的な問題意識に対して解決の手段として現れるのも、建築である。
この作品は吉田兼好というフィルターを通すことで、作者は私的な感じ方から一旦距離を置き、そのうえで建築を客観視したものと言える。言い換えれば、兼好の分析を通して、その背後に現れる時代観を現在の社会性に水平展開し、読み替え、可視化したものである。
その際の手法が天窓であり、ルーバーであり、通り抜け路地であり、パーゴラであり、透明ガラスである。「手法」とはそのままでは技術に過ぎないが、それらが建築上で組み合わされた時に初めて意味を発する。その組み合わせをこの作者はすべてのものは絶えず変化し、幻で仮の姿にすぎない「無常や無為、無用」を現代へと投影しようとした。
この作品には発想の面白さと技術の高さがあり、プレゼンも力作であった。さらに過去と現代の比較対照の中から自らの建築を生み出そうとする姿勢が直訳ではなく、トランスフォームしていることにセンスとエネルギーを感じた。ただ、さらにその論を深めた時に、時代が求めている建築や家の姿が本当にこの「カタチ」だったのか、見た人がさらに考えを寄せれば別の解への可能性を示唆するような余韻があればなおよかった。

街場の道化師たちのための理想の家

天竜高等学校 3年 太田 柚希 中村 逞

講評
サーカス小屋のようなフォルムから建物を通して賑わいや楽しさが伝わってきます。サーカスといういわば伝統芸能と、「五稜郭サーカス」というネーミング、ややクラシカルな五角形建物の雰囲気がマッチしており、コンセプトが一貫している。五角形と六角形の違いはあれど会津さざえ堂を彷彿させる塔屋形状が印象的で、下階に行くにしたがって広がっていくことで不安定な感のある五角形が安定感を感じられるようになっている。平面的な考え方だけでなく吹き抜けを通した上下のつながりや使い方から立体的構成の理解度が高いこともうかがえます。初見のインパクトがあり見やすい構成で、サーカス小屋と住宅の融合をわかりやすく表現している。また、3Dモデルを作成していることから高い技術力を感じた。

子どもの巣

浜松工業高等学校 3年 中村 大陽

講評
「こどもの巣」というタイトルだけあって、小さな子供たちが楽しめる家を全面に表現した作品です。まず今回の課題は「〇〇のための理想の家」。この課題に対しての解釈をしっかりと表現できている。構造体自体がデザインされた建築物が増えてきている中で従来の建築的なアプローチの構造体ではなく、立方体をくりぬいて部屋を創る発想は高く評価できる。スペインのアントニア・ガウディのカサ・ミラのような曲線と色使いが洗練さを物語っている。この作品を見ていると住宅は造りたいように造ればいいというメッセージが聞こえる。実際に建築するには相当検討しなければ工事出来なそうだが、何とか出来上がったところを見てみたい建物だ。

スポーツキッズのための理想の家

科学技術高等学校 3年 別府 幹久

講評
この作品は課題要綱に沿った素直で、熟慮された作品です。配置計画、平面計画、立面計画においても、設計者が丁寧にテーマを創り出して、まとめあげたプレゼンテーションです。「スポーツキッズのための理想の家」というテーマにして、コンセプトはいかにも静岡らしいサッカー好きな家族の夢が浮かぶ暖かな住宅を創ろうという意欲が浮かんできます。計画も環境をテーマにして、造作を決めたことにはよく考えられていると思います。一見五面体の複雑な平面な平面計画にも見えるが、その中身は素直な平面計画がされており、住宅という持続可能な生活を形にしたいという設計者の強い意志を反映した、実に心地よさを理想とした作品だと思います。今後の建築計画にたいするさらなる磨きをかけてほしいと期待しています。

私が考える映画好きの人のための家

島田工業高等学校 3年 原木 彩花 鈴木 紗矢 1年 橋ケ谷 花那

講評
技術力・表現力・独創性の観点において評価させていただきましたが、それぞれの個性もあり大変に評価をするのが難しいことでした。今回専門家の立場からこの作品に対し講評をさせて頂きます。模型を製作し各部を検証していることは良いことだと思います。図面だけでは立体的な納まりや全体的なプロポーションについての検証がしにくいので、私たちも3Dのイメージだけではなく模型を製作して全体の立面計画において役立てています。残念なところは、B-B‘断面において映画投影用のスクリーンの表記が無いことです。この建物において、この部分が一番の肝になるところなのでその表記を記載しなかったのは残念でした。又、それぞれの考えがあると思いますが、1階と2階が逆転するプランも考えられます。各部屋の配置はもう少し考えた方がよいかもしれません。今回のプランは、映画が好きというコンセプトで進めていますので映画を見るための壁が中心で、各室それに向かう形での北向きの部屋ですが、十分に開口が空いているので安定した採光が取れるように工夫したところが良いところだと思います。

時給自足のための理想の家

科学技術高等学校 3年 浅井 樹

講評
今作品を最初に見て、人や動物、野菜が微笑んだゆったりとした優しさを感じました。自給自足によって人々に与えられるゆとり、なごみ、安心・安全・快適さがあります。ただ、各図の配置、配列とか各場面の関連性、表現方法(色のコントラスト)などに「これが」というようなインパクトが感じられませんでした。例えば感謝、お礼の部分は各図の大きさ、バランスをあえて変えて対比するとか、パースは少し大きめに建物をアピールするとか・・・。テーマパーク、アトラクション、ゲームが色あせて見えるような、ポイント、色の表し方をして、理想の家を見る人に訴える、そんなプレゼンになったら良かったなと思いました。

生物(いきもの)係のための理想の家

科学技術高等学校 3年 河原崎 碧

講評
独創性及び着眼点は大変素晴らしいと思います。2階ピロティの池には、様々な昆虫が生息し、環境さえ整えば蛍がやって来るかも知れません。また、鳥が運んできた種で農園が出来るかも知れません。このように、将来的な可能性を秘めている提案だと思います。表現力の観点から見ると、平面図、断面図、パース(?)模型(?)で整合性が取れていないところが、気になりました。また、1階螺旋階段部分の空間は外と内の緩衝空間だけに留まっているのか、いずれにしても使途、目的を明記すればより分かり易い提案になったと思います。

冒険家のための理想の家

科学技術高等学校 3年 後藤 祐咲

講評
登山をはじめ、身体を動かすことが大好きな家族の理想の家だということがよくわかるプランとなっていると思います。ボルダリングが屋上まで繋がっており、その石は母親の趣味で集めたものを使うなどストーリーが出来ていて面白いと思いました。
屋上を開放するなど地域貢献まで考慮されていることは普段から建築が地域の中で大切な役割を果たしていることをよく理解されていることからの発想だと思います。外観デザインが少し古い感じもするので、今後は新しい材料なども視野に入れ斬新なデザインでプランされると良いと思います。1枚の中に表現されているプランとしては、キレイにまとまっており、高評価となりました。

アウトドア・ライフのための理想の家

科学技術高等学校 3年 髙杉 桜生

講評
外観デザインはテントをモチーフにし、内部からの眺望も窓形状を工夫してテントからの眺めをイメージさせるなどデザインに統一感を持たせ、さらに建物が周辺環境と共生する上で重要な外と中の空間の繋がりが感じられる作品でした。アウトドアリビングは自然の光や風を取込み富士山の四季が感じられる空間デザインをさらに強調して描くことで空間の楽しさがもっと伝わり、光や風を有効活用した環境配慮の提案が加わると建物の価値がもっと高まるなど更なる飛躍が期待できる作品でした。

海月(くらげ)好きのための理想の家

科学技術高等学校 3年 髙橋 杏菜

講評
この作品を拝見した瞬間非常に驚き、瞬間的に過去の名建築が頭に浮かんできました。それはアインシュタイン塔、ニューヨークのグッケンハイム美術館であり、 開口部の設えは第3インターナショナル記念塔を思い起こしました。円や曲線は図面化するとなかなか手強い相手であることに気づかれたと思いますが、一度はチャレンジする価値のある造形ではないでしょうか。構造的にはご本人が意識しているかは定かではありませんが、現在世界の建築で採用されている大梁や柱をなくした脱構造主義の建築方式と考えることができ非凡な感性を感じました。画面構成には一工夫してほしかったです、配置図や展開図の表現に少し力を注いでほしいところです、あるいは展開図は表現しなくともよい場合もあります。説明文も少し簡略化し文字サイズや色に変化をつけ強調したい箇所を明確にすると理解しやすいと思います、今後の成長が楽しみな作品でした。

自存~自給自足のための理想の家~

科学技術高等学校 3年 戸田 照基

講評
静岡市池田に「池田の森」というエコロジー団地がある。(http://www.ikedanomori.com/)協同の畑を中心に雨水利用・太陽光・風力など、環境に配慮したコミュニティーが形成さている。テーマとした自給自足の家と非常に近い要素が満たされているので、一度見学を試みたら如何であろうか。本計画は、そうした設備的にも非常に配慮されており、オーソドックスな平面計画ではあるもののバランスの良い計画となっている。建築的な環境配慮として、階段吹き抜け上部の屋根に換気のできるトップライトを設け、煙突効果による建物内の換気や採光を取り入れる工夫も考えられる。また東側の屋上緑化は、子供部屋だけでなく主寝室からも利用できるよう南側に設けた方が、畑と相成って緑化の一体感がでるのではないか。

アウトドア好きのための理想の家

科学技術高等学校 3年 山本 羽華

講評
屋根まで利用して屋外活動を最大限充実させたい!なぜ登る?そこに屋根があるから…。とてもおもしろいですね。しかし、初訪問の知人は鶏を気にしながら畑の間に車を止め、玄関を探してピロティに向かったが見当たらず…、まさか道路境界いっぱいから登っている屋根の先にあるなんて…。朝は牛たちご機嫌を伺いながら卵を取りに?牛は1日に体重の1割程の干し草を食べるようですが貯蔵量は大丈夫?必要最小限の室内空間、アウトドア好きには室内のくつろぎ空間は不要?目先の手段だけではなく、人の行動や必要な生活環境についても探求して、独創的な深みのある楽しい計画を生みだせるよう頑張ってください。

水と生きるための理想の家

浜松工業高等学校 1年 竹内 皓志

講評
古来より日本家屋では、玄関先での『打ち水』や、庭の木陰に『池』を作るなどして『水』の冷却効果を利用してきたが、雨水を屋根面に貯めて積極的に利用しようとした意欲的な作品。このような雨水の利用は、建物の湿気による痛みなど負のイメージも有るが、それを上回る豊かな発想で、審査員の中でも話題の作品となった。季節の日射角度の違いを考慮した『屋根の仕組み』や、『壁内の循環』などの大胆なアイディアで、独創性(いかに夢を語っているか)が高く評価された。1年生の作品との事で、今後の成長がとても楽しみである。

変化に対応するための家

浜松工業高等学校 1年 森 快斗

講評
住宅は時代とともに利用する家族構成が変わりますね。Covid-19対応も含めて変化に対応できるという発想はとても良いと思います。また遊びの大空間もとても魅力的です。屋内の仕切り材料により、断熱性や遮音性に影響があるので、高い居住性を実現できるといいですね。外部建具の位置と高さは固定なのかな?実際には気密性や雨仕舞等、課題はあると思いますが、外壁もフレキシブルな仕組みがあるといいですね。これからも固定概念にとらわれず、柔軟な発想で勉強や建築の道を頑張って下さい。

自然と共に歩む家

島田工業高等学校 1年 前田 蓮音

講評
自然と一体となる事で得られる安心感を、建築で作り出したいという気持ちが、イメージ図に良く表現されています。折角なら建築物としても、その自然な造形を踏襲したアイデアになると高評価が得られるでしょう。表現力の上達と共に次回に期待します。

子供のための家

富岳館高等学校 3年 藤田 留那

講評
タイトルの通り3人の子供たちが自分たちの居場所を作りながら、伸び伸びと生活できる仕掛けの詰まった住宅案です。特に2階の平面計画は設計者のコンセプトが強く表現され、子供部屋3部屋と秘密の部屋1室がリビングを囲みバルコニーへと続いていきます。まさに2階は子ども達だけの占有スペースとなり自主自立を育む住宅のように見て取れます。1階平面図と2階平面図の縮尺が違っていますので同縮尺に揃えた方が設計者の意図がより伝わるでしょう。

子供の笑顔を守るための家

富岳館高等学校 3年 石川 鼓次郎

講評
家族それぞれの趣味や性格を基に今だけの計画では無く将来を見据えた計画は非常に良い。パースを作成した事により空間や建物のイメージがとてもし易い。アウトドアの荷物の出し入れの動線、脱衣所から洗濯物を干すまでの動線は良く検討されている。バーベキューを頻繁にする家庭であれば近隣の目線やプライバシーまで考慮し樹木による目隠しや海が見える角度、風対策にも触れると現実的なイメージがより沸いてくると感じました。

老後のための家

富岳館高等学校 3年 桑原 康介

講評
30代に建てた住まいが、老後も快適に過ごせる。そのような住まいがあればとても理想的ですね。変化するライフスタイルに対応させるには、アプローチ廻りの動線や水廻り(トイレ、浴室 等)への動線がもう少し配慮されると、より良いプランになると思います。

サッカー選手のための理想の家

科学技術高等学校 3年 大石 陸駆

講評
コンセプトからアスリートとしての仕事・生活がテーマになっており分かりやすい表現がなされている作品です。栄養士である妻を想定した大きなD.Kスペースと基本動線は全体的に良くまとまっています。しかし、トレーニングと休養施設に対しては、もう少し動線の工夫、プライバシーの配慮が描かれていると良い。又、住居の収納拡充、ランドリースペース、屋上の活用や個性的な表現が出せるとより良い。

庭と暮らすための理想の家

科学技術高等学校 3年 杉山 由依

講評
プレゼンに強弱が無く、作品を読込ませる力が弱いと感じてしまった。ただ…読込むと、5種類の庭とそれを愉しむ生活が良く考えられ、場所による様々な庭の見せ方、そこに生活する家族が想像できるいい作品だと思います。

今と未来を見つめるための理想の家

科学技術高等学校 3年 濱松 大樹

講評
同じスポーツをする親子の関係性や設定がコンセプトとリンクしていて、物語性を感じる作品です。家族の距離を適度に保つスキップフロアは、自立心を育むには良い計画だと思いました。今後は外部に目を向けても良いかもしれません。建築と外部の繋がりを考えることは、プランをする上でも、建築を学ぶ上でも重要だと思います。

潮風を感じるための家

科学技術高等学校 3年 村田 万咲

講評
社会情勢を背景にシンプルに計画された住宅ですね。南面の開口部や曲面の2階外壁、テラスと居室の関係性にコンセプトが明快に反映されています。どの場所からも海(自然)を感じられ、住みたいと感じさせる良いプラン構成だと思います。ただ癒しの視点から見ると少し内部空間が寂しく感じられます。仕上げや素材の使い方、表現を勉強してみてください。また構造の面ですが、RC以外でもコンセプトを表す事ができるのではと感じます。RCである合理的な理由があるとより良くなると思います。

ミニマリストのための理想の家

科学技術高等学校 3年 望月 飛勇

講評
今回の高校生設計コンペの課題は「〇〇のための理想の家」という事で 無限に考えられる課題の中で 【ミニマリストのための理想の家】を選択された背景には どのような考えが詰まっているのかすごく興味が沸いた。コンセプト説明文の中に、『ミニマリスト建築』について説明があり 流行や場面に左右されない「シンプルデザイン」となっている点は まさしく ミニマリスト建築であることは伝わり 独創性がある楽しい作品であった。この作品について、アドバイスをするのであれば 作品の作り込みの仕方 いわゆる表現方法が大切だと考えます。分りやすくイメージしやすい作品をいかに作れるか=作品の第一印象が重要です。どれだけ才能がある作品を作ったとしても、その作品の印象がイマイチだとしたら良い結果を出すことが難しくなってしまいます。作品のレイアウト・素材・イラスト・説明文等の配置・色彩及び統一感に重点を置き分りやすくイメージしやすい工夫をしてみたら如何でしょうか。将来、活躍することを応援しています。

食のための理想の家

科学技術高等学校 2年 鶴見 和希

講評
コンセプトが上手に建築表現されていると感じました。沖縄の言葉を引用されているところもとても説得力があり、作品の中心に存在するものと思います。タイトルにこの言葉を表現するなど積極性があってもよいのではとも思いました。

天体観測のための理想の家

科学技術高等学校 2年 寺井 ことみ

講評
自然好きな家族が、自然と溶け込む兜造りの民家で、豊かに生活をするコンセプトに家族愛を感じます。吹抜けを通して繋がる空間も、絆を大切にしている事が現れています。家族それぞれの理想をより表現出来ると評価が上がるので、次回に期待します。

総論

まずは、当協会の第三回目の高校生のコンペに、25点の応募を頂きましたことに深く感謝申し上げます。
色鉛筆や模型、3DCAD等、多様な表現方法で「自分が考える○○のための理想の家」を伝えようと、個々に工夫をしている事を感じる事が出来、大変うれしく思います。
課題が自由な事も有り、時代を表した内容や、個々の興味や好みを表す作品が多く、多種多様のコンセプトの提案がありました。コンセプトは自由な反面、作品に表現される住宅は、既存にある現実的な物も多かったように思います。今後は学生ならではの独創的なアイデアで表現されるものが増えることを期待します。
視覚的には3DCADを駆使した作品は目を止める表現になりますが、手書きの作品はじっくりと観察する楽しみがありました。
やはり、建築はまずは手で覚えることであり、アナログ的思考があり、その上でデジタルであることは忘れないで欲しいものです。

(一社)静岡県建築士事務所協会 会長 金丸 智昭

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